今月の「やってみよう!」
■□□
□■□ 今月の「やってみよう!」
□□■
今月の「やってみよう!」とは、じぶんの家計リフォームをしていくために、毎月私がチャレンジしたことを、いっこいっこ書いていこうと思っています。
先月号では、家計の把握方法として、「なんのために」「いくら」使っているのか集計することが大切だということを書きました。
なぜなら人の頭の中の記憶なんていうものは、あいまいだからです。
「これくらいしか使っていない」と計算したつもりになっていても、意識して結果として集計して把握した数字と、簡単に計算したつもりになって把握した数字には大きな隔たりがあります。
それは人は自分に都合のいいように考えるからなんです。
これって、ダイエットと同じなんですよね。
『 食べたものを書くだけダイエット 』って知っていますか?
とにかく、自分の口に入れたものを、すべて書き出していくことによって、自分がいかに食べ過ぎていたか知ることで、まともな食生活に改善していく方法です。
ダイエットも家計も、現状を知ることが一番大切だということですね。
そこで、先月号では、まず家計を把握する方法として、
1 : おおざっぱに費目を決める
2 : それぞれの費目の予算を決める
3 : 使った支出を費目ごとに集計する
4 : 予算 - 使った金額 で残りの使える金額を計算
5 : 使えるお金がマイナスになったときにどうするか考える
を、実践してみることを書きました。
私も家計簿をつけて、実践してみたのですが、その結果のなんと悲惨なことか!
家計簿の一部をご紹介しますと・・・
(項目 ⇒ 予算 ⇒ 実際に使った金額と表示してみました)
食費 ⇒ 25,000円 ⇒ 36,067円
外食 ⇒ 5,000円 ⇒ 12,053円
夫お弁当代 ⇒ 8,000円 ⇒ 19,000円
妻お弁当代 ⇒ 2,000円 ⇒ 6,580円
これは、うちの食べ物費の内訳なんですが、トータルで4万円の予算に対して、実際に使った金額は、73,700円!!!
33,700円もオーバーしており、予算の倍近くを使っているということです!
われながら、あきれてしまって、「リフォームできるのかな・・・」と不安に。
FPとして、メルマガまで出そうとしている私が、このテイタラク。
でもね(言い訳なので、ちょっと口調も甘えめ)
今まで家計簿もつけずに、ダラダラ家計を続けていたのが、家計簿をつけることで問題点が明確になったわけなので、あとは改善するのみなのです。
このダメダメ家計簿をみて、しばしその理由を考えてみましょう。
食費が多くなってしまったのは、なぜか?
週1回の買い物だから、1回につき6千円を目安に買おうと思っていたから、野菜とかドカンドカン買ってしまっていたな。
結局、冷蔵庫に入りきらなくて、その上暑い日があって腐らせちゃった。
次からは買い物は週2回にして、使いきりを目指してみよう!
外食は、出掛ける用事が多くて、外で食べること多かったな。
でも、たまにはそういうことが必要なんだから、予算の5,000円に無理があるということで、もう少し予算を増やそう。
食事作りって毎日のことだから、休める日がなきゃね。
お弁当代が多くなったのは、あきらかに私の怠けグセのせい。
今月は夜遅くまで仕事とかすることが多かったから、朝早く起きてお弁当の準備をすることが無理だったんだよね。
だったら、夜は早く寝て、朝早く起きて仕事をすれば、お弁当を作り忘れることもないということだから、これに関しては生活改善が必要だな。
と、このように、家計簿の結果から、改善方法が見つかります。
今までは、「これくらいの予算でやっているはず」と思い込んでいたのが、実際は全然違っていたわけで、これでは貯蓄できていると思っていたものも、違っているはずなんですよね。
家計簿はつけているだけじゃあ、全然意味がない!という実例です。
それを、どう使いこなすのかによって、家計改善の方法も見えてくるというもの。
今からチャレンジして、年が明けたら「ニュー家計簿」で新しい家計をスタートできるように、準備していきましょう。
来月号では、この反省を踏まえて、改善されているはずのFPすづきの家計簿がどう変わって、次に何をすべきかを考えていきます。
【発行元】初台エフピー相談室(http://www5a.biglobe.ne.jp/~hatsudai/)
【執筆者】FPすづき(nhj-nia@a2.shes.net)
このページの内容は 2003年11月20日 のものです。