今月の「やってみよう!」
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□■□ 今月の「やってみよう!」
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今月の「やってみよう!」とは、じぶんの家計リフォームをしていくために、毎月
私がチャレンジしたことを、いっこいっこ書いていこうと思っています。
これまでは、以下のようなお話をしてきました。
【第2号】家計を把握する
「なんのために」「いくら」使っているのか集計してみよう
【第3号】予算と実績を比べる
「予算」と「実績」の違いを検証して、改善方法を考える
【第4号】ボーナスをアテにしない
はじめからボーナスはないものとする
【第5号】先に定期的に貯蓄する
お金が入ったら、使ってしまう前に貯蓄する
前回は、「強制的に貯蓄する」ということをお話しました。
お金は、「あればあるだけ使ってしまう」ことが多いので、逆に考えて、
「なければないなりに使わない」家計にしていこうという提案です。
収入が減ったとき、家計を預かるものとしては大打撃を受けるわけですが
そのダウンした分を補てんするために、まず「収入を増やす」と考える方は
少ないのではないでしょうか?
残業代を増やしたくても、残業したからといって簡単に増えないでしょうし、
仕事の帰りにバイトを始めたという方もいないと思います。
では、ダウンした分をどうやって補てんしたのか?
ほとんどの方は、使う金額を減らして、補てんしたのではないでしょうか。
FPすづきも、サラリーマンからフリーになったことで、収入が激減しました。
しかし、それまで続けていた銀行からの口座引き落としの定期預金は、そのまま
継続し、収入の減った家計でも貯蓄率を下げないようにしました。
「あるだけのお金で生活する」ようにしているわけです。
そのほかに、やってみたことは『生命保険の見直し』です。
ちょうど10年前に購入した生命保険が満期になったことを機に見直してみました。
満期がきた保険は、年間約15万円を支払っていました。
その後、見直しをしたことで、年間約2万円に減額しています。
えー!なぜそんなに安くできたの?
なぜなら、今までの保障が、今の私にとっては必要のないものだったからです。
貯蓄も兼ねたものだったため、保障付きと考えて利用していたのですが、
もう利用する必要がなくなったわけですね。
前の保険は、死亡保障とほぼ同額の満期金がついていて、医療保障に関しては、
女性特有の病気には、倍額保険金が下りるというものでした。
加入したころは、まだ保険のことなど、まったくわかっていなく、加入した動機も
会社にきた外交員さんの営業に納得したことと、すでに加入していた生命保険に
医療保障がついていなかったからでした。
10年もあれば、こどもも生んでいるだろうから、帝王切開とかにいいかも!と
思って加入したのですが、結局こどもを生むこともなく、元気マンマンだったので、
利用することもなく、健康祝い金をもらって、保険期間が終了したのでした。
そして、新たに保険料の安い共済の医療保障重視タイプのものに加入しました。
今度は貯蓄にはならないし、死亡保障もちょっとしかついていないので、
大幅に保険料をダウンすることができたわけですね。
「こども」という保障を残してあげなければいけない人がいなかったことも、
保険料をダウンできた理由ですね。
今まで確保していたいくつかの保障のうち、ひとつの保障だけにしたからです。
私の場合は、こんな風に大きく保障を見直すことができたので、具体的なお話は
次号にします。
私はこの1年半で500名以上の家計を見る機会があったのですが、
独身の方も、こどものいる夫婦もいない夫婦も、若い方もお年を召した方も、
保険に未加入という人は、かなり少ないのです。
1割にも満たない人数だったでしょうか。
しか~し!!
みなさん、その保険の内容、支払っている金額をはっきり意識している方は
本当に少ないのです。
内容はもとより、支払っている保険料は月払いが多いため、年間いくら払って
いるのか、いつまで、いくら払うのかを意識していないことがほとんどです。
先日、相談を受けた方にも「年間の保険料は100万円近いですね~」と
お話したら、「エッ!? 誰がですか?」と一瞬自分のことだとは思わなかった
ようです。「そんなに支払ってたんだっけー!!」という反応でした。
これだけ加入している人が多いのに、それと同じ数だけ内容を把握していない
人がいるのも、『日本の生命保険』の不思議なところです。
次々保険は発売され、テレビCMや新聞広告などで宣伝されています。
アレもコレも、「保障がなくっちゃ、大変だー!」というカンジですよね。
たしかに、アクシデントが起こったときのことを考えると、保険は大切です。
大切なものだからこそ、いざというときに給付金が出ないなどということが
ないように、自分の加入している保険を把握しておきたいものです。
そうすることで、結果的に保険料の削減ができ、家計を助けることもできます。
独身のときに加入したままになっているものや、結婚当初入ったもののまま
にしている人が多くいます。家計が変化すれば、必要な保障も変化します。
その見直しのポイントを次号以降で、ご紹介していきます。
【発行元】初台エフピー相談室(http://www5a.biglobe.ne.jp/~hatsudai/)
【執筆者】FPすづき(nhj-nia@a2.shes.net)
このページの内容は 2004年4月20日 のものです。