今月の「やってみよう!」
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□■□ 今月の「やってみよう!」
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今月の「やってみよう!」とは、じぶんの家計リフォームをしていくために、毎月
私がチャレンジしたことを、いっこいっこ書いていこうと思っています。
先月は、会社員生活からフリーとなり、収入が激減したFPすづきの家計立直し
のひとつの方法として「生命保険の見直し」をしたことについて書きました。
私は24歳で結婚し、結婚を機に生命保険に加入しました。
夫姉が保険会社におりましたので、その紹介で加入したわけです。
どうして保険に加入したのかな~?
ぜんっぜん理由を思い出しません。と、いうか、理由はなかったのでしょう。
夫姉がいたし、結婚したのに、保険のひとつくらい入っていないとねというカンジ
だったのでしょう。病気になったら困るし・・・くらいですよね、きっと。
こんな考えだから、どんな保険が欲しいのか?なんて確認しもしないわけで。
みなさん、モノを買うときに、それが欲しいのか、必要なのか、考えないで買う
ことってありますか?
100円均一に行っても、「コレ使うかなー?」って吟味しません?
なのに、なぜか保険という高額な商品を買うというのに、その内容をよく知りも
しないで買ってしまう人が大勢いるわけです。
かく言う私も、その一人だったのですね。
そんな私が、なぜ生命保険のことを考えるようになったのか?というと、何かの
きっかけに「病気になったら、いくらもらえるの?」と疑問を持ったからです。
調べてみましたよー、今までしまいっぱなしだった保険証書なんか出してきて。
すると、なんと恐るべきことが!!!
私の保険には、病気で入院したときの保障がついていなかった!!!!
ありえな~~~~~~い!
それも、調べてみたら、なんと申告間違い(保険会社のですよ)で、つけるべき
はずの保障がつけられていなかったことが発覚!
「そっちが間違ったんだから、直してよっ」と言ったのですが、「コンピュータの
管理なので、変えられません」とか言われたんですよね。
その頃、保険の内容なんて、まったくわからなかったことと、まだ小娘であった
ので、「そんなん、そっちのせいでしょやー!」とスゴむこともできず。
(今なら知識もついたし、小娘でなくなったので、きちんとスゴみます ^^;)
電話と支社の窓口で話してみたのですが、ラチがあかず、あきらめたんですよ。
今からは考えられない無知っぷり。
結果的にその保険は、25年間で約325万円支払って、満期で500万円戻って
くるということで、「貯蓄」とわり切って現在も継続中。
老後資金として、しっかりがんばってくれています、結果的には。
しかし、欲しかった医療保障がついていないのだから、困ったワケですよ。
そうしたら、なんともタイミングが良い(悪い?)ことに、仕事場に保険を勧誘しに
くる保険のオバちゃんにつかまってしまったー
内容を確認すると、女性特有の病気には倍額保障というではないですか。
来月から予定利率も下がるので(予定利率って何?という状態の私)、入るなら
今のうちよ~と、しっかり口車にのって、発進しちゃいましたよ。
これが、先日満期がきて、その後は継続しなかった保険です。
この保険は、月15,750円を年払いにして、10年間で約180万円ほど
支払って、満期金が約190万円戻ってくる保険でした。
まあ、これも結果的には病気もしなかったので、「貯蓄」と考えれば、まあまあの
ものだったのかもしれませんが、これからの時代は必要ないかなーと。
先に「予定利率」という言葉を出しましたが、みなさん、ご存知ですか?
預貯金の利率と似たようなものではありますが、この予定利率によって、支払う
保険料も大きく違ってきます。予定利率が高ければ高いほど、保険料が安かった
り、保険金が多かったりします。
で、10年前は、まだ予定利率も今よりは高かったわけです。
10年前なら、約3~4パーセントでしたが、現在は約1~2パーセント。
半分くらいになっているということは、保険料が高くなっているか、保険金が
少なくなっているということです。
「貯蓄と考えれば、預貯金よりも利率がいいじゃない!」と思われるかもしれま
せんが、預貯金は預けたお金すべてに利率が掛けられるのに対して、保険料は
保険会社の維持費や保障の確保のためにも使われるわけですから、保険料の
すべてに利率が掛けられるわけではありません。
たとえば、AIGエジソン生命の養老保険の試算と見てみると・・・
35歳女性が10年満期の100万円の保険に加入すると、月払いは8,333円
http://www.saisoncard.co.jp/services/sj066.html
8,333円×12ヶ月×10年=999,960円支払って、満期が100万円で
す。
利息として考えれば、40円ということになりますね・・・
ピーシーエー保険の養老保険の試算を見てみると・・・
30歳男性が10年満期の500万円の保険に加入すると、月払いは43,250円
http://www.pcalife.co.jp/products/sa_endowment.html
43,250円×12ヶ月×10年=519万円支払って、満期が500万円です。
あれっ? 満期でもらうお金より、支払うお金の方が多くなりますね。
預貯金だったら、どんなに低金利であっても、支払った金額よりは多くなります。
10年間、毎月8,333円預けて、利息が40円ということはありません。
ただし、保険に貯蓄を求めるから、「なんか損しちゃった」と感じるわけで、保障
を求めているのであれば、1回8,333円支払って亡くなると、死亡保険金は
100万円下りるわけですから、すんごくトク(と言えるかな?)するわけです。
ですから、保険に何を求めているのかを、しっかり自分なりに納得しておく必要
があるわけです。
あくまでも保障メインと考えて、貯蓄もあればマシと考えるのか、貯蓄をメインに
考えて、保障はアクシデントが起こればラッキー(?)と考えるのか。
私は、結果的に、これから保険に貯蓄を求めないので、こういった保険の利用を
新たにすることは止めたわけです。
私が死んでも、金銭的に困る人はいませんしね~
しかし、病気で収入が減って、支出が増える可能性については困りますので、
病気などの保障だけを確保できるものに変えました。
最近は、「一生涯保障」とか「保険料は変わりません」というCMがバンバン
流れて、「ちょっといいかな~?」なんて思ったのですが、結局選びませんでした。
「一生涯保障」と言っても、私が80歳近い40年後に必要な保障が、今と同じ
保障なのかもわからないのに、期間だけの保障であればいらないなーと思って。
今の5,000円が40年後も同じ5,000円の価値があるのかわかりませんか
ら。
「保険料は変わりません」というのも、ちょっと割高なカンジが私はしたのです。
何と比べて、割高だと思ったかというと、共済の保障です。
共済は年齢に関係なく、一律保険料が一緒で、月で約2,000円弱。
あまりアクシデントが起きないと、割戻金として保険料を返してくれるので、
年払いでも2万円を切ることが多いのです。
それでいて、1日5,000円の保障ですから、私にとっては十分な内容。
入院して最初の4日間は出ませんが、その程度のお金は貯蓄でまかなえる。
しかし、これは、あくまでも子どももいなく、私の入院によって、すんごく困ると
いう人がいないので(夫は家事もできる人なので)、大きな保障が必要ないと
考えられるからです。
家族状況や家計状況によっても、必要な保障は違いますので、まずはご自身
に必要なことは何なのかをしっかり考えてから、保障の見直しをしましょう。
みなさん、きちんと自分の保障を確認できていますか?
いらないものを買って、ずっとコツコツ保険料というお金を捨てていませんか?
まずは、自分はいくら払って、いくらの保障を買っているのか調べてみましょう。
【発行元】初台エフピー相談室(http://www5a.biglobe.ne.jp/~hatsudai/)
【執筆者】FPすづき(nhj-nia@a2.shes.net)
このページの内容は 2004年5月20日 のものです。