今月の「やってみよう!」
■□□
□■□ 今月の「やってみよう!」 ~ 金融商品を見比べる ~
□□■
今月の「やってみよう!」とは、じぶんの家計リフォームをしていくために、毎月
私がチャレンジしたことを、いっこいっこ書いていこうと思っています。
先月は、住宅ローンの繰上げ返済をすることで「借金」を減らし、結果的には
「トータルで支払うお金を減らした⇒お金が減らなかった⇒お金が増えた」と
いうことについて書きました。
お金を増やすことは、イコール、使うお金を減らすことでもあるのです。
どうせ払わなければいけないお金だとしても、少しでも払うお金を減らすこと
ができれば、トータルで見るとお金が増えることにもなるわけです。
そのためには借金の早期返済、本来払うべき利息を払わなくても良いという
ことでは、効果が大きいのですが、誰もが借金を持っているわけではないの
で、借金のない方は利用できません。
借金はあっても、貯蓄をすべて借金返済に充てるわけにはいかないので、
やはり貯蓄して増やしていく必要があるわけです。
お金を増やすというと、「投資」をしなきゃということになりますが、まずはその
前に必要以上に預けている「普通預金」から「定期預金」に変えることから始
める方が先決という方も多いようです。
つい数年前までは、どこの金融機関にお金を預けても、利息は一緒でした。
しかし、最近は同じ金融商品でも利率が大きく違います。
私のメインバンクとなっているのが、住宅ローンを借りている三井住友銀行。
ここでは、普通預金の金利は【0.001パーセント】(30万円未満)
1年ものの定期預金の金利は【0.03パーセント】(300万円未満)
(平成16年7月20日現在)http://www.smbc.co.jp/kojin/kinri/yokin.html
10万円預けると、普通預金なら1円、定期預金なら30円の利息です。
たったの1円~
これっぽっちでは、どうしようもないと思われるかもしれませんね。
だからって30円じゃあ~
たしかに、1年預けて30円では、うっかり時間外手数料を支払ってまでお金
を下ろしたりしたら、元本割れになってしまいます。
でも、よく考えてみれば、同じお金を預けているのに、その差は30倍!!
これって、預けることで何か手間ヒマかかっているわけではないのです。
もし、100万円なら「10円」と「300円」になります。
1回くらい時間外手数料を支払ってしまっても、マイナスにはなりません。
なんだか、そんなセコいことしてもたいした効果はないと思いますよね。
でも、大切なことは「こういったお金の動きに敏感になる」ということなのです。
私のメインバンクとなっている金融機関の金利は上記のような利率でしたが、
ほかの金融機関を見てみれば、もっと違います。
たとえば、インターネット専業銀行のイーバンク銀行。
http://www.ebank.co.jp/know_learns/interest/interest_01.html
ここでは、普通預金の金利は【0.06パーセント】
1年ものの定期預金の金利は【0.35パーセント】(100万円以上)
(平成16年7月11日現在)
100万円預けると、普通預金なら600円、定期預金なら3500円の利息です。
「10円」か「600円」か
「300円」か「3500円」か
同じ金融商品なのに、1年後の利息はこんなに違うのです。
やらなければいけない作業は、その金融商品を買うことだけです。
同じ作業をして、将来受け取る金額に、こんなに差が出てくるのです。
このように、金融商品には、いろいろな差が出てきています。
いつまでも前の記憶だけを頼りに選んでいると、せっかくの有益な情報も
見過ごしてしまうことになりません。
金融商品に敏感になることで、いろいろな情報を吟味する力がつきます。
その中で自分に合った金融商品を選んでいくことになります。
金利では負けていても、ほかの利用方法では抜群に使い勝手が良かったり
一律に見比べて「ここが一番!」というわけにはいかないかもしれませんが、
自分が使いやすいという点で選んでいけると思います。
あまり大きなところだけ見ていても、その前にあることに気がつかなくなります。
「投資」をするためにも、その原資となる「貯蓄」が必要です。
コツコツ貯めることが、まずは最初の一歩になります。
いろいろな金融機関を見比べて、自分に合った金融商品を利用しましょう。
【発行元】初台エフピー相談室(http://www5a.biglobe.ne.jp/~hatsudai/)
【執筆者】FPすづき(nhj-nia@a2.shes.net)
http://www.mag2.com/m/0000118128.htm
このページの内容は 2004年7月20日 のものです。