今月の「やってみよう!」
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□■□ 【2】今月の「やってみよう!」 ~ お金の割り振りを考えよう ~
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先月は、将来必要なお金のために、今から毎月いくら貯蓄していくべきかという
お話をさせていただきました。
すづき家では、60歳時に予定している住宅のリフォーム資金として35000円と
60歳以降の老後の生活費のために、公的年金だけでは不足する分の補てんと
して12万円を準備しなければいけない結果が出ました。
あ・り・え・な~~~~~い!!
22年後の老後のためだけに、毎月15万円以上貯める???
今の生活は老後のためにあるわけじゃないのに・・・
でも、単純に計算するとこんな結果になるわけです。
しかし、もちろん生活していく上では老後だけでなく、もっといろいろなイベントが
あります。
その中でまとまったお金が必要なことは、これもまた毎月コツコツと貯蓄していか
なければいけないわけですよね。
家計に余裕がありまくっているわけではないので、この低金利での金融商品だけ
で準備していくことにはムリがあるんですよね・・・
「収入を増やす」ことも「支出を減らす」ことも難しい場合、残された方法は「投資」
することでお金を増やしていくしかありません。
「投 資」
最近、いろいろな雑誌でも見る機会が多いでしょうし、やらなければいけないと
いう風潮がありますが、まず大切なことは、いくら「投資」できるかということを
明確にしておくことです。
「使う時期」など目的に合った金融商品を選んでいかないと、せっかくお金を増
やすことができるとしても「解約」になったりしたら元も子もありません。
そこで、まずは「お金の割り振り」を整理してみましょう。
●何かあったらすぐに使えるようにしておくお金
これは、ケガや病気で入院することになったり、冷蔵庫が壊れて買い替えが
必要になったときのお金です。
失業・・・なんてこともありますので、生活費の3~6ヶ月分は用意したいもの。
●10年以内に使う目的の決まっているお金
マイホームの頭金やこどもの教育資金、車の購入資金など、使う時期と
使う金額がはっきりしているもの。
●10年以上先に使う予定のお金
老後資金やかなり先の住宅のリフォーム資金など、準備するまでに時間的
に余裕のあるもの。
お金は使う時期や目的ごとに割り振り、それに合った金融商品を探していきます。
どのお金にも共通していることは「安全性」を忘れないことです。
「投資」は、お金が大きく増える可能性があるかわりに、大きく目減りする可能性
もあります。
ですから、増やしたいからといって、すべて「投資」するわけにはいかないのです。
「万が一」を考慮して、「安全性」と「収益性」に分散することが大切です。
何かあったときに使えるお金を準備するときに大切なことは「換金性」です。
いざというときに、すぐ使うことができなければ意味がありませんよね。
使う目的があるお金を準備するときに大切なことは「安全性」です。
目的が決まっているのであれば、その目的を実現するためにも、確実に貯めて
いく必要があるわけですから、確実な金融商品を選ぶことが重要ですね。
このように、お金は使いみちによって、割り振る金融商品が違います。
増やすことは大切ですが、減る可能性もありますので、その目的にあった金融
商品をうまく利用して準備していきましょう。
大まかにそれぞれの目的ごとの金融商品を整理しておきます。
今の貯蓄が目的に合っているのか確認してみてください。
「換金性のある金融商品」いつでも使えるように
(銀行等) 普通預金・貯蓄預金 など
(郵便局) 通常貯金・貯蓄貯金 など
(証券会社) MRF・MMF など
(保険会社) なし
「安全性のある金融商品」目減りしないように
(銀行等) 定期預金・ビッグ・ワイド など
(郵便局) 定額貯金・ニュー定期 など
(証券会社) 公社債投信 など
(保険会社) 養老保険・積立傷害保険 など
「収益性のある金融商品」増えることを期待して
(銀行等) 株式投資信託 など
(郵便局) なし
(証券会社) 株式投資 など
(保険会社) 変額個人年金 など
こういった金融商品を分散して利用することにより、これからの長い貯蓄生活
に対応していくわけですね。
金融商品を選んでいくためにも、しっかり使う目的を明確にしましょう。
私は老後資金を、安全性のある金融商品と収益性のある金融商品とに
分散して貯蓄していきます。
一部は先月号にも記載したとおり、「投資信託」を利用しています。
「投資信託」とひとことに言っても、またまたいろいろな種類がありますので、
ここで金融商品ごとに勉強することが必要になるわけですね。
自分の将来のためですから、コツコツがんばっていきましょう!! by FPすづき
このページの内容は 2004年9月20日 のものです。